同じマンション内であっても、その部屋によって日当たりや家賃といった条件が違うことなどから、部屋移動をしたいという場合もあるかと思います。
そこで今回は、同じマンション内の引越しをする際にかかる費用やその節約方法などを始め最低限知っておきたいことについて、色々と紹介していきたいと思います。
同じマンション内の引越し。業者に依頼せずにやった方が良い?
同じマンション内での引越しであれば、荷物を移動させる必要がないため、引越し業者に依頼しなくても自分たちだけでやれば費用を節約することができます。
ただし大型家具・家電を持ち運ぶ場合は、同じマンション内の移動であっても専用の道具がなければ大変であり、特にエレベーターがないところだと運ぶ人によっては体力的に難しくなってくる可能性もあります。
またあらかじめ養生していなければ、万が一荷物を落下させたときにその荷物を破損させてしまうことはもちろん、マンション内にあるものを壊してしまった場合は高い損害賠償金が発生することもあります。
そもそもマンションによっては規約により養生が必須なため、こうした場合だと引越し業者に頼む必要があります。
そのため大型家具・家電がほぼないような場合は、業者に依頼せずに自分たちでやった方が費用が抑えられるので理想的ですが、それ以外だと基本的には業者に頼んだ方が良いでしょう。
同じマンション内の引越しにかかるお金はいくら?
同じマンション内の引越しにかかる費用としては、引越し業者での料金だけで考えると相場としては大体下記の通りになります。
世帯人数 | 同じマンション内における引越し料金相場 |
---|---|
一人暮らし | 約10,000円~15,000円 |
4人暮らし | 約20,000~30,000円 |
通常別の新居への引越しにかかる費用であれば更に高くなりますが、同じマンション内の引越しだとトラック作業が不要になるので、スタッフの人件費のみになることから安くなります。
ただしそのマンション内におけるエレベーターの有無や引越しを行う時期、荷物の量や利用するプランなどにより料金は多少変わってきます。
なお料金が高額になる具体的なケースとしては下記の通りです。
- マンション内にエレベーターがない
- 同じマンション内でも移動先の部屋が離れている
- 引越しをする時期が繁忙期(3月~4月)である
- 荷物の量が多い
- 梱包も含めたような料金の高いプランを選択している
知っておきたい節約ポイント
同じマンション内での引越しの場合で、その部屋移動にかかる業者の料金をなるべく抑えたいのであれば、通常のプランではなく大型の家具や家電のみの運搬だけを扱った「家財便」といったサービスを利用すると良いでしょう。
こうしたサービスを使うことにより、大型の家具や家電はプロに運んでもらい、その他の自力で運搬可能な荷物は自分たちで運べば、重い荷物を移動させることなく簡単かつリーズナブルに引越しを済ませることができます。
大型の家電・家具の運搬に特化したようなサービスを扱う引越し業者としては、大手だと主に下記のところがあります。
引越し業者 | プラン |
---|---|
ヤマトホームコンビニエンス | らくらく家財宅急便 |
アーク引越センター | 大物限定プラン |
その他サカイ引越センターの小口引越し便コースや赤帽で大型の荷物だけ運んでもらう場合も、料金をかなり割安にすることができるでしょう。
その他地元の引越し屋さんによっては、格安で引越しできるところもあるかもしれません。
なお引越し業者を選ぶのであれば、引越し一括見積サイトを使うことで、簡単に安くて口コミでも評判の良いところが見つけられます。
同じマンション内の引越しでの敷金礼金など初期費用はどうなるの?
同じマンション内での引越しの場合でも、基本的には主に下記の初期費用などがかかります。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 火災保険
敷金
敷金は大体家賃の1カ月分の金額が必要になりますが、以前に住んでいた部屋の状態が良ければ原状回復費用が帰ってくるので、そうした場合だと安くなります。
またそのマンションの管理会社や大家さんによっては、敷金を安くしてもらえたり、無料にしてもらえるケースもあります。
礼金
礼金も敷金同様大体家賃の1カ月分の金額が必要になります。
ただこれも敷金と同様に、そのマンションの管理会社や大家さんと相談することにより、礼金を安くしてもらえたり、無料にしてもらえることもあるようです。
仲介手数料
仲介手数料も高い場合でも家賃の1カ月分の金額が必要ですが、これも敷金・礼金同様に安くなったりするケースがあります。
火災保険
基本的に契約解除してから新たに新規契約し直す形になり、その分の初期費用がかかりますが、中には引き継ぎが可能である会社もあります。
同じマンション内の引越しの際の住民票はどうなるの?
同じマンション内での引越しの場合でも、住民票の変更手続きは必要になります。
仮にここで住民票の書き換えを行わなければ、役所からの書類などが届かなくなります。
こうなると重要な内容のことでも知ることができなくなるため、後から色々とトラブルに発展しかねません。
そのため同じマンション内の部屋移動であっても、住民票の書き換え手続きを行うようにしておくと良いでしょう。
ちなみに住民票の変更手続き以外にも、運転免許証や健康保険などの手続きも同様に必要となってくるので、忘れずに行っておきたいところです。
同じマンション内での引越しの場合は「転居届」を提出
同じマンション内での引越しの場合は、同一市町村内での引越しになるため、役所に届け出る書類は転出・転入届け出はなく、転居届になります。
またこの役所での手続き期間は、引越しを行ってから14日以内であり、それを過ぎれば過料が課されることがあるので注意が必要です。
なお必要となる書類は主に下記の通りです。
- 転居届
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 転居する全員分のマイナンバー通知カード、またはマイナンバーカード
- 印鑑
同じマンション内の引越しで風水の影響あり?運気は上がるの?
古来からある風水も視野に入れて部屋移動をしていきたい場合は、引越し先の部屋に移ったらどのように運気が変わってくるのかについても検討しておきたいところです。
結論から言うと例え同じマンション内での引越しでも、部屋ごとに風水の良し悪しがあることから、運気にも影響を及ぼしてくると言われています。
運気を上げる部屋選びのポイントに関しては様々あるようですが、主なポイントとして下記の点が挙げられています。
- 風水的に良い吉方角にある部屋に移動する
- 高層マンションなら10階以上が好ましい
逆に避けておいた方が良い点については下記のことが挙げられます。
- 最上層や最下層、あるいは角部屋や突き当りの部屋は基本的に避ける
- 北東(鬼門)や南西(裏鬼門)の方向など凶方向への移動は避ける
- 水回りや玄関が北東(鬼門)や南西(裏鬼門)にある部屋は避ける
- 事件・事故などがあった部屋は避ける
ちなみにマンションがある場所や引越しをする人によって、移動すべき部屋が変わってくるとも言われているので、風水的に良い部屋を正確に選びたい場合は、プロの風水鑑定士などにアドバイスしてもらいと良いでしょう。
まとめ
以上同じマンション内の引越しをする上で知っておきたいコツなどについて紹介していきました。
部屋移動を行う際に大型の家電・家具も移動しなければならない場合は、そうした大型の荷物だけを運ぶプランを扱うような引越し業者に依頼して、小さな荷物は自分たちで運べば、お手軽で安全かつ安く引越しできるでしょう。
また業者選びに関しては、引越し一括見積サービスを利用すれば、簡単に安くて評判の良いところを見つけることができます。